小児と成人の皮膚トラブル比較|港区麻布の美容皮膚科・精神科|Family Total Healthcare Clinic AZABU

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お悩み別フォーマット WORRIES

肌は年齢とともに“変化”する臓器です

皮膚は、体を守るバリアでありながら、年齢とともに大きく構造や機能が変化する“臓器”です。 生まれたばかりの赤ちゃんの肌と、思春期・成人の肌とでは、バリア機能・水分量・皮脂量・免疫の反応の仕方など、さまざまな点で違いがあります。このため、年齢ごとに起こりやすい皮膚疾患や、適切なスキンケア方法も変わってきます。 「家族みんなで同じクリームを使っている」「大人と同じ化粧品で保湿している」…そんな何気ない習慣が、かえってトラブルの原因になることもあるのです。

小児の肌の特徴とよくあるトラブル

小児は肌が薄くてデリケートです。実際小児の皮膚は、角質層が成人の半分程度の厚さしかなく、バリア機能も未熟です。また、水分が蒸発しやすく、外からの刺激(汗、乾燥、アレルゲン)を受けやすい状態です。 小児のかかりやすい疾患には、乳児湿疹(生後1〜3か月頃)、あせも(汗疹)、おむつかぶれ、食物アレルギーに関連した湿疹、アトピー性皮膚炎(1歳頃から増加)、とびひ、水いぼ、いぼなどの感染症 があります。

小児の肌の特徴とよくあるトラブル

小児の肌では、汗腺は機能していても、皮脂腺が未発達という状況から汗はかくけど皮脂が少ないという特徴もあります。 また、免疫の働きが不安定であることから、外部の異物に対する反応が過敏になったり、感染症にかかりやすくなるのも小児の肌の特徴です。とくに乳幼児期には「かゆみからの掻きこわし → 二次感染」になりやすいので注意が必要です。

成人の肌の特徴と変化するリスク

それでは成人の肌はどうでしょうか。成長とともに皮膚は丈夫になっていきますが、20代後半〜30代以降は徐々に老化が進行していきます。皮脂や水分量は減少し、紫外線や摩擦に対する抵抗力も弱まります。 これにより、成人で多い皮膚疾患としては、 ニキビ(思春期〜20代前半) 、脂漏性皮膚炎接触皮膚炎(かぶれ) 、乾燥性湿疹 、しみ・しわ 、帯状疱疹(40代以降に増加)などがあります。

成人の肌の特徴と変化するリスク

また、加齢とともにバリア機能も低下します。皮脂・水分が減り、肌は乾燥しやすくなります。とくに更年期前後から、「かゆみ」「粉ふき」「カサカサ」の悩みが急増します。 ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどが直接肌に現れるのも大人ならではですね。紫外線を蓄積し続けることで、しみ・たるみ・皮膚がんのリスクも上昇します。

「よくあること」こそ、医師に相談を

「赤ちゃんの肌はトラブルがつきもの」「大人ニキビはどうせ治らない」「年齢的に仕方ないから我慢してる」 ――そんなふうに、あきらめていませんか? 皮膚の健康は、毎日の快適さ・外見への自信・感染症の予防にもつながります。特に小児では、皮膚炎が長引くとアトピー体質に傾いたり、睡眠や発達への影響が出ることもあります。 また、大人も肌トラブルが慢性化すると、色素沈着やかゆみの悪循環が起きやすくなります。ちょっとしたトラブルも、当院では「個別の状態に合わせた診断と治療」が可能です。市販薬では対応が難しいケースでも、症状や生活背景に合わせて適切な治療をご提案します。