白癬|港区麻布の精神科・心療内科|Family Total Healthcare Clinic AZABU

〒106-0045 東京都港区麻布十番2-14-11
ルート麻布ビル5F・6F

白癬 GENERAL

白癬とは?

白癬(はくせん)は、皮膚の角質層や爪、髪の毛に「白癬菌」というカビ(真菌)が感染して起こる病気です。 その中でも特に多いのが、足白癬(水虫)と爪白癬です。 日本では成人の約21%、およそ5人に1人が足白癬をもっているとされ、非常に身近な感染症です。 男女ともに発症しますが、長時間靴を履く環境にある人やスポーツをする人では特に多く見られます。 白癬菌は角質を栄養にして増えるため、汗や蒸れなどがきっかけで感染しやすくなります。 かゆみが少ないタイプもあるため、「乾燥」「ひび割れ」と勘違いして放置されやすい病気でもあります。

どんな人がかかりやすい?

白癬菌は湿った環境を好むため、通学・通勤や運動で長時間靴を履いている方、足に汗をかきやすい方、同じ靴や靴下を連日使用している方などでは発症しやすくなります。また、家族に水虫の方がいる場合、マットやスリッパ、風呂場などを介して感染することもあります。さらに、爪切りやネイルケアの際に白癬菌が入り込むことも原因の一つです。足白癬を放置すると菌が爪へ侵入し爪白癬へ進行することがあり、一度爪に入り込むと薬が届きにくく治療が長期化するため、早期発見と早期治療がとても重要です。

足白癬の3つのタイプ

足白癬は、「できる場所」ではなく「症状の出方」で分類されます。

① 趾間型(しかんがた)

足の指の間が白くふやけたり、皮がむけたりするタイプ。特に小指と薬指の間に多いです。かゆみが強く、ジュクジュクすることもあります。靴の蒸れや汗で悪化しやすいタイプです。

② 小水疱型(しょうすいほうがた)

土踏まずや足のふちに、小さな水ぶくれができるタイプ。水疱が破れると皮がめくれ、痛みを伴うことがあります。夏に悪化しやすく、汗をかく人に多い傾向です。

③ 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)

足裏やかかとの皮膚が硬くなり、白く粉を吹いたようになるタイプ。かゆみが少ないため「乾燥肌」と間違われることが多いですが、実際には白癬菌が角質の奥深くまで感染しています。治療に時間がかかるタイプです。

爪白癬とは?

爪白癬は白癬菌が爪の内部に侵入して起こる感染症で、まず爪の先端や側面が白く濁り、そのまま放置すると徐々に黄褐色へ変化し、厚みや変形が現れてきます。爪の色が白〜黄色、灰色に濁って見えるほか、爪が厚く硬くなることで切りにくくなったり、もろく欠けやすくなったりすることがあります。また、爪の下に白い角質のカスがたまるのも特徴です。かゆみはありませんが、治療せずに放置すると周囲の皮膚や他の指にも感染が広がるおそれがあります。さらに、サンダルが履きにくい、ネイルが楽しめないなど、美容面の悩みから受診される方も多く見られます。

なぜ感染するの?(白癬のしくみ)

白癬菌は「ケラチン」というタンパク質を栄養源としており、このケラチンは角質や爪、髪に多く含まれているため、菌は皮膚の表面で増殖しやすい特徴があります。特に靴の中の湿度や温度が高くなる環境、汗や皮脂によって皮膚がふやけてしまう状態、さらには小さな傷や摩擦が生じている場合などは、白癬菌が活発に増えやすく、角質層や爪の奥深くまで侵入する原因となります。一度感染すると、家庭内でもスリッパやバスマット、足ふきタオルを介して家族にうつしてしまうことがあるため、注意が必要です。

診断の流れ

白癬は「かゆい=白癬」とは限らず、湿疹・かぶれ・角化症などと区別が難しい場合があります。当院では皮膚や爪の一部を採取して顕微鏡で白癬菌を確認するKOH鏡検を行い、必要に応じて培養検査で菌の種類を特定します。特に爪白癬は外見だけでは乾癬・外傷・老化変化など他疾患との判別が困難なため、顕微鏡での確認が非常に重要です。

足白癬の外用治療(塗り薬)

足白癬の治療の中心は、抗真菌薬の外用治療です。白癬菌の細胞膜を壊し、増殖を止める作用があります。 主な外用薬と特徴

テルビナフィン(ラミシール®)

浸透力が高く、菌を死滅させる力が強い。趾間型・小水疱型に有効。

ラノコナゾール(アスタット®)

 1日1回の塗布で十分。角質層まで届きやすく、使い心地が良い。

ブテナフィン(メンタックス®)

抗炎症作用があり、ジュクジュク型にも使いやすい。

アモロルフィン(ペキロン®)

角質が厚い部位でもよく浸透し、角質増殖型に向いている。

外用薬は「症状が治まってから2〜4週間ほど継続」することがポイントです。菌が完全にいなくなる前に中止すると、再発の原因になります。

爪白癬の治療(外用と内服)

爪白癬は爪の中に薬が届きにくいため、外用と内服を組み合わせることが一般的です。 外用治療

エフィナコナゾール(クレナフィン®)

爪の内部まで浸透する爪用の塗り薬

ルリコナゾール(ルリコン®)

角質層と爪床に届きやすい

イトラコナゾール(イトリゾール®)

テルビナフィン(ラミシール®内服)

内服薬は体の内側から菌を抑えるため、爪の根元から新しい健康な爪を生やしていく治療です。効果は高い反面、肝機能への影響があるため、定期的な血液検査を行いながら安全に治療します。

セルフケアと再発予防

白癬は「治す」ことと同じくらい「再発させない」ことが重要です。日常では足を毎日洗って指の間をしっかり乾かすこと、吸湿性の良い素材の靴下を使用して1日1回は交換すること、同じ靴を毎日履かず十分に乾かす時間を確保すること、バスマットやスリッパの共用を避けること、家族に白癬がある場合は同時に治療すること、さらに爪を清潔に保ちネイル用品を個別に管理することが大切です。 また、治療中は見た目が良くなっても菌が残っている可能性があるため、完治するまで薬を継続する必要があります。

美容面での影響と当院のサポート

白癬はかゆみだけでなく見た目への影響も大きく、爪が濁ったり足裏が硬くひび割れたりすることで人前で足を出すことに抵抗を感じる方も少なくありません。当院ではオンライン診療による相談・再診、即日診断書発行(部活動・学校提出用)、美容皮膚科による爪ケア・ピーリング・保湿導入治療などを組み合わせ、見た目にも配慮した治療を行っています。「水虫を治す」だけでなく「清潔で美しい足・爪を保つ」ことを目標にサポートいたします。

まとめ

白癬は真菌(カビ)が原因で誰でもかかる可能性のある皮膚感染症です。日本人の成人の約21%、つまり5人に1人が足白癬をもっています。足白癬には趾間型・小水疱型・角質増殖型があり、放置すると爪白癬へ進行することもあります。治療の基本は抗真菌薬の継続使用と生活環境の改善で、爪白癬では内服薬や専用外用薬を使用する場合もあります。早期治療と再発予防により、健康で清潔な足を取り戻しましょう。

当院での対応・ご案内

Family Total Healthcare Clinic AZABUでは、医師による正確な診断と外用・内服の両面治療、オンライン診療による自宅からの相談対応、部活動や職場提出用の即日診断書発行、美容皮膚科併設による爪や足裏の美容的サポートを行っております。お気軽にご相談ください。