自律神経失調症|港区麻布の美容皮膚科・精神科|Family Total Healthcare Clinic AZABU

〒106-0045 東京都港区麻布十番2-14-11
ルート麻布ビル5F

精神科疾患別フォーマット PSYCHIATRY

自律神経失調症について

「めまいや動悸があるのに検査では異常なし」「朝から体が重くて仕事に行けない」「ストレスを感じると急に息苦しくなる」こうしたつらい体の不調が続いているのに、病院では「異常なし」と言われる…。それでも、日常生活に大きな支障を感じている――そんな方に多くみられるのが、自律神経失調症です。 医学的な検査でははっきりした異常が見つからないことが多いため、「気のせい」や「わがまま」などと誤解されやすいのもこの症状のつらさの一つです。 ですが、自律神経の乱れは確かに体と心の調子を崩す要因となります。ここでは、自律神経失調症について、症状や原因、治療の考え方をわかりやすくご紹介します。

自律神経とは?

自律神経とは、私たちの意思とは関係なく、体の働きを24時間自動で調整してくれている神経のことです。 たとえば、呼吸・血圧・消化・発汗・体温調節などがこれにあたります。 自律神経には主に2つのタイプがあります。 ・交感神経:緊張・ストレス時に優位になる ・副交感神経:リラックス時に優位になる このバランスが崩れると、さまざまな不調が現れるようになります。

自律神経失調症とは

「自律神経がうまく働かなくなって、体や心にさまざまな不調があらわれる状態」を指します。 正式な病名というよりは、複数の症状の背景にある状態を表す言葉です。 自律神経の乱れは、ストレス・生活リズムの乱れ・環境の変化・ホルモンバランスなどと深く関係しています。特に、真面目で責任感が強い人、周囲に気を使いすぎる人などは、自律神経が過敏に働きやすい傾向があります。

よくある症状

体の症状

・動悸、息切れ、めまい、ふらつき ・頭痛、肩こり、耳鳴り ・胃の不快感、下痢・便秘のくり返し ・手足の冷え、のぼせ、発汗異常 慢性的な疲労感や倦怠感

心の症状

・不安、イライラ、焦り ・気分の落ち込み ・集中力の低下 ・朝がつらくて起きられない ・不眠や中途覚醒 これらの症状は、天候や気温、人間関係、緊張する場面などで悪化することが多く、「今日は大丈夫だけど明日は動けない」と波があるのも特徴です。

診断と見極め

自律神経失調症は、血液検査や画像検査で異常が見つからないことがほとんどです。 そのため、診断は主に問診を通じて行われます。 当院では、他の病気の可能性を除外しつつ、症状の全体像や生活状況を丁寧にお伺いしたうえで、必要な対応を検討します。

治療:まずは「整える」ことから

自律神経失調症の治療では、まず生活リズムやストレス環境を整えることが第一歩です

生活改善

・毎日の起床・就寝時刻を一定にする ・朝は日光を浴びて体内時計をリセットする ・食事・入浴・運動などの基本的な生活習慣を意識する ・仕事や人間関係のストレスを見直す できることから少しずつ整えるだけでも、体調が安定してくることがあります。

薬物療法

症状が強く日常生活に支障がある場合は、症状に応じた薬を一時的に使用することもあります。 ・抗不安薬・抗うつ薬:不安感や気分の落ち込みに対して使用 ・自律神経調整薬(漢方など):冷えやのぼせ、胃腸の不調などに ・睡眠薬:不眠がある場合に短期間使用 薬は、症状を抑えて「休める状態」をつくるサポート役です。依存にならないよう注意しながら、状態に応じて調整していきます。

当院での対応について

当院では、自律神経失調症の症状に対して、医師が一人ひとりの状態を丁寧に伺いながら、薬物療法と生活調整のサポートを行っています。 ・平日9:00〜22:00/土日祝日9:00〜19:00まで診療 ・睡眠・気分・緊張・不安など、心身両面からのケアを重視しています ・診断がついた場合には、休職や職場環境の調整に役立つ診断書を即日で発行することが可能です。 ・お仕事や家庭の都合で通院が難しい方には、オンライン診療にも対応しており、スマートフォンやパソコンからご相談いただけます。 ・必要に応じて、他の専門科(内科・心療内科など)とも連携いたします