日焼けは「やけど」です。放置はNG!

夏の外出でうっかり日焼け。赤くなってヒリヒリ、やがて皮がむけてガサガサに…。 こうした「サンバーン」は、皮膚の急性炎症、つまり“やけど”と同じ状態です。 多くの方が保湿剤を塗って様子を見ますが、症状によってはステロイド外用薬の処方が必要なケースもあります。放っておくと色素沈着(シミ)につながったり、慢性的な乾燥・赤みを残すことも。 また、繰り返し日焼けをすることで、皮膚の老化や皮膚がんのリスクも高まります。特に子どもや高齢者、敏感肌の方は要注意です。 当院では、炎症に応じた外用薬や適切なスキンケア指導が受けられます。強く焼けてしまったときは、我慢せず受診をおすすめします。

汗によるトラブル…ただの「あせも」ではないかも?
夏の代表的な悩みといえば「汗」。 皮膚に汗がこもると、「あせも」や「かぶれ」「湿疹」などが起こりやすくなります。 特に脇・首・肘の内側・太ももの付け根などは汗がたまりやすく、かゆみや赤みが悪化する原因に。また、汗の刺激で皮膚がピリピリ痛む「汗アレルギー」のような反応が出る方もいます。 かゆみや発疹が続く場合、市販薬では改善が難しいこともあります。当院では、汗腺の過剰な活動を抑える治療(外用薬や内服、注射)も可能です。

脇汗・においの悩みも“治療”できます
暑さとともに増える脇汗やにおいの悩み。 「汗じみが気になって服選びが憂うつ…」「電車で自分のにおいが気になる…」これは多汗症(たかんしょう)や腋臭症(えきしゅうしょう)の可能性もあります。どちらも医療機関で保険適用の治療が受けられる疾患です。

ボトックス注射や外用薬(エクロック®・ラピフォート®など)による治療で、発汗量を抑えることができます。においについても、原因を正しく見極めて適切なケアを行えば、大きく改善できます。
皮膚トラブルが増える夏こそ、当クリニックにお任せください
市販薬やスキンケア製品は手軽に使える反面、原因が異なっていて効果が得られなかったり、一時的に改善しても繰り返してしまったり、さらには副作用に気づかず悪化してしまうこともあります。そのため、皮膚トラブルを我慢せず、早めにご相談いただくことが大切です。 当院では、症状に応じて塗り薬や飲み薬の処方を行うほか、医療用保湿剤の適切な使い方についても丁寧に指導いたします。また、必要に応じて検査や治療のご提案を行い、安心して治療を受けていただけるようサポートしています。

夏の肌を守るために、今日からできる3つのこと
UV対策は毎日こまめに 汗で落ちやすいため、日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直しを。 汗はこまめにふき取る+着替えを 濡れた衣服は雑菌の温床。吸湿速乾の素材がベスト。 肌が赤くかゆい時は「冷やして、塗って、早めに相談」 自己判断に頼らず、医師のアドバイスを活用しましょう。
おわりに
「夏だから仕方ない」と思いがちな肌のトラブルも、正しい知識とケアで防げます。自己流で悩み続けるよりも、一度専門医に相談するだけで、驚くほど改善することも。肌の健康は、あなたの毎日の快適さや自信にもつながります。この夏は、肌トラブルを我慢せず、“医学的なケア”を取り入れてみませんか?