「まさか、あの人がうつ病になるなんて……」
仕事ができる。判断も早い。上司から信頼され、部下からも慕われている。常に成果を出し、周囲からは順風満帆に見える。
そんな人が突然、会社に来られなくなる。
なぜ、誰よりも優秀で、精神的にも強そうに見えた人が、心の不調に陥ってしまうのでしょうか。
実は、仕事で成功していることと、精神的な健康が保たれていることは、必ずしも同じではありません。
なぜ仕事ができる人ほど心の不調を見逃しやすいのか?
ビジネスエリートやキャリアウーマン、管理職など、周囲から高く評価される人は、多くの責任や期待を背負っていることがあります。
「自分がやらなければならない」「周囲に迷惑をかけられない」「弱音を吐くわけにはいかない」
こうした思いから、疲労やストレスを感じていても、仕事を優先し続けてしまう場合があります。
特に、責任感が強く、完璧主義の傾向がある方は、自分の限界に気づきにくくなることがあります。
ただし、優秀な人や責任感の強い人が、必ず精神疾患になりやすいというわけではありません。
重要なのは、本人の性格だけでなく、仕事量や裁量、職場の支援体制などの環境です。

データが示す働く人のストレス
厚生労働省の2024年「労働安全衛生調査」では、仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じる労働者は68.3%でした。
また、WHOと国際労働機関(ILO)の研究では、週55時間以上働く人は、週35〜40時間働く人と比べて、虚血性心疾患や脳卒中のリスクが高いことが報告されています。
長時間労働による負担は、精神面だけでなく、身体の健康にも関わる問題なのです。
心が限界に近づいているサイン
仕事のパフォーマンスが維持されていても、次のような症状が現れている場合は注意が必要です。
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仕事が終わっても頭が休まらない
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夜中に何度も目が覚める
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朝起きることがつらくなった
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小さなことでイライラする
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集中力や判断力が低下している
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以前は楽しかったことを楽しめない
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休日も疲労感が抜けない
「まだ働けるから大丈夫」と考えてしまいがちですが、症状を放置することで不調が長期化する場合があります。

燃え尽き症候群とうつ病・適応障害の関係
慢性的な職場ストレスによって、強い疲労感や仕事への意欲低下などが現れる状態は、燃え尽き症候群(バーンアウト)と呼ばれます。
WHOでは、燃え尽き症候群を医学的な疾患そのものではなく、職業に関連する現象として位置づけています。
一方、不眠や気分の落ち込み、興味の低下などが続く場合には、うつ病や適応障害、不安障害などが関係している可能性もあります。
仕事ができるかどうかだけで健康状態を判断せず、症状や生活への影響を確認することが重要です。
優秀であり続けるために必要なのは、休むこと
心身の健康を守るためには、十分な睡眠や休養だけでなく、仕事量の調整、業務の分担、周囲への相談なども大切です。
責任ある立場だからこそ、自分自身の体調にも目を向ける必要があります。
そして、不眠や不安、気分の落ち込みが続いている場合には、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

港区麻布・麻布十番で精神科・心療内科をお探しの方へ
「仕事では問題なく振る舞えるのに、帰宅すると何もできない」「周囲からは順調に見られているが、精神的には限界を感じている」
そのようなお悩みも、精神科・心療内科で相談することができます。
Family Total Healthcare Clinic AZABUでは、仕事によるストレス、不眠、気分の落ち込み、適応障害、うつ病、不安障害などについて、症状や生活背景を踏まえた診療を大切にしています。
港区麻布・麻布十番、六本木をはじめ、新宿・池袋・上野などから精神科・心療内科をお探しの方も、お気軽にご相談ください。
仕事で評価されていることと、心が健康であることは別です。
周囲から「強い人」と思われている方こそ、自分自身の心と身体の変化を見逃さないことが大切です。