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コラム COLUMN

仕事のミスが増えたのはADHD?大人の発達障害とうつ病の併発に注意|下半期に増える心の不調

公開日 監修:院長 池上恭司

下半期に入り、仕事の業務量やタスクの複雑さが増える時期。「マルチタスクが苦手」「締め切りを守れない」「会議中に集中力が続かない」など、仕事上の困難を感じる方も少なくありません。
こうした悩みの背景には、大人のADHD(注意欠如・多動症)が関係している場合があります。
さらに注意したいのが、ADHDにうつ病や適応障害などの精神疾患が併存するケースです。

大人になってからADHDに気づく理由

ADHDは、不注意、多動性、衝動性などを特徴とする神経発達症です。
子どもの頃から特性があっても、周囲のサポートや環境によって大きな問題にならず、大人になってから困難が目立つ場合があります。
特に、管理職への昇進や業務量の増加、複数の仕事を同時に進める環境では、予定管理や優先順位の判断が難しくなることがあります。
ただし、仕事のミスや集中力の低下だけでADHDと診断されるわけではありません。

ADHDとうつ病は併発することがある?

ADHDのある方は、仕事の失敗や対人関係のトラブルなどによって、慢性的なストレスを抱える場合があります。
「何度注意されても同じミスをする」「周囲と同じように仕事が進められない」といった経験が重なることで、自信を失い、気分の落ち込みが強くなることもあります。
ADHDとうつ病は併存することがあり、両方の状態を適切に評価することが重要です。

うつ病を併発すると、次のような症状が現れる場合があります。

  • 気分の落ち込みや意欲低下が続く

  • 以前は楽しめていたことに興味が持てない

  • 集中力や判断力がさらに低下する

  • 不眠や過眠、食欲の変化が現れる

  • 強い疲労感が続き、出勤がつらくなる

ADHDによる不注意とうつ病の集中力低下の違い

ADHDによる不注意は、一般的に幼少期から続く特性です。
一方、うつ病では、それまで問題なくできていた仕事が急に難しくなったり、集中力や判断力が低下したりすることがあります。
また、睡眠不足や過労、適応障害、不安障害などでも似た症状が現れます。
そのため、現在の症状だけでなく、子どもの頃からの特徴や仕事・生活環境の変化、気分の状態などを総合的に確認することが大切です。

大人のADHDとうつ病の治療方法

ADHDの治療では、特性に応じた環境調整や行動面の工夫、必要に応じた薬物療法などを検討します。
薬物療法には、コンサータやアトモキセチン、グアンファシンなどの選択肢がありますが、使用には医学的な判断や処方条件があります。
うつ病を併発している場合には、症状の重症度に応じて休養、心理療法、抗うつ薬などを検討します。
ADHDの治療薬だけで、併存するうつ病が必ず改善するわけではありません。

仕事の不調を一人で抱え込まないために

仕事のミスが増えた、集中力が続かない、気分の落ち込みが強いなどの症状は、単なる努力不足ではなく、医学的な評価が必要な場合があります。

Family Total Healthcare Clinic AZABUでは、大人のADHDをはじめ、うつ病、適応障害、不安障害、不眠症などについて、症状や生活背景を踏まえた診療を大切にしています。

「ADHDかもしれない」「仕事がうまくいかず、精神的にもつらい」と感じている方は、早めに精神科・心療内科への相談をご検討ください。