笑顔の裏で心が疲れていませんか?「微笑みうつ病」とは|港区麻布の精神科・心療内科|Family Total Healthcare Clinic AZABU

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笑顔の裏で心が疲れていませんか?「微笑みうつ病」とは

職場や学校では笑顔で話し、普段どおりに過ごしている。
それなのに、帰宅すると動けず、一人になった途端に涙が出る。
こうした状態は「微笑みうつ病」「笑顔うつ」と呼ばれることがあります。

「微笑みうつ病」は正式な診断名ではありません

医学的な病名ではなく、うつ病などの症状がありながら、人前では明るく振る舞う状態を表す言葉です。
うつ病というと「一日中暗い表情」「誰とも話せない」「仕事へ行けない」と思われがちです。
しかし、場面によっては笑顔で会話や仕事を続けられる方もいます。
短時間笑えたり、楽しめたりしても、うつ病を否定することはできません。

帰宅後や休日に現れる「電池切れ」

人前では普段どおりに過ごせても、帰宅後はソファから動けない、食事や入浴ができない、家族や友人への返信ができないことがあります。休日も回復のために眠るだけで、以前楽しめていた趣味や外出に関心が湧かなくなる場合もあります。「仕事には行けているから大丈夫」とは限りません。仕事で全てのエネルギーを使い切り、帰宅後や休日に生活を維持できなくなっ

ているなら、心身が強く消耗しているサインです。

なぜ、つらさを隠してしまうのでしょうか

責任感が強く、周囲に気を配る方ほど、「迷惑をかけてはいけない」「弱音を吐いてはいけない」「自分が頑張らなければ」と考え、無意識にいつもの自分を演じることがあります。
周囲から「いつも明るい」「しっかりしている」と思われているほど、本人もつらいと言い出せなくなります。
その結果、不調に気づかれにくく、受診や休養が遅れてしまうことがあります。

見逃したくない心と身体のサイン

気分の落ち込みだけでなく、眠れない、眠りすぎる、朝起きられない、食欲の変化、強い疲労、集中力の低下、自分を責め続けるといった症状に注意が必要です。頭痛、肩こり、胃の不調、動悸、めまいなど、身体症状が目立つ場合もあります。
特に「以前は普通にできていたことができない」「休日に休んでも回復しない」「消えてしまいたいと考える」という変化がある場合は、一人で抱え込まないでください。

回復の第一歩は、笑顔を休めること

治療では、現在の症状や生活への影響を確認し、休養や環境調整、精神療法、薬物療法などを状態に応じて組み合わせます。
全員に悩みを打ち明ける必要はありません。
まずは信頼できる家族、友人、医師など一人に、「外では普通にしているけれど、家ではつらい」と伝えてみましょう。
周囲の方も、「笑っているから大丈夫」と決めつけず、睡眠や食欲、疲労、帰宅後や休日の様子に目を向けることが大切です。